2009年11月23日月曜日

註釈・復註釈書が作られた場所

アビダンマッタサンガハの勉強会を行っていますがこのテキストはセイロン(スリランカ)で書かれたもので著者はアヌルッダ長老です。

そのアビダンマッタサンガハを解説している復注釈書アビダンマッタウィバーワニーは同じくセイロン(スリランカ)のスマンガラ長老が書いたものです。

ビルマがイギリスの植民地時代の前後にレーディーサヤドー(ウ・ニャーナ)という学問や瞑想実践共に有名な長老がアビダンマッタウィバーワニーに間違いが多く使えないテキストだとパラマッタディーパニー復注釈書を書き批判したときから30年近く保守的なビルマの大長老と議論が続き、結果は保守派の意見に従い大切なテキストとして仏教の国家試験の中級までの範囲に含まれるほどになっています。

ビルマで書かれたマニサーラマンジューサーという註釈書もありますが、アビダンマにおいては特に先にあげたセイロン作の二つのテキストが重要視されています。

ブッダゴーサ大長老はインド出身だと云われていますが、皆さんご存知のとおり大寺においてシンハラ語で書かれた注釈書をパーリ語に翻訳、編纂した方です。

詳しくは学者のいろいろな研究を参考にするといいと思いますので図書館などで読まれたらいかがでしょうか。
その一つに



アビダンマッタサンガハやその註釈の記述に現代の科学的知識からみておかしいものが出てくるとビルマ人の長老が勝手に註釈していると思うのは勝手ですが根拠がない批判のような気がします。

ウ・ウェープッラ長老と戸田忠先生が訳註したテキストにはp.310より註釈文献が記述してありますのでそれで自分でご確認ください。

幸せでありますように。